AIコーディングで完成イメージを正確に伝えるには、「UIコンポーネントの名前」を知っているかどうかが決定的な差になります。
AIコーディングで完成イメージを正確に伝えるには、「部品の名前」を知っているかどうかが決定的な差になります。
AIツールへの指示は、言葉がすべてです。「なんかメニューっぽいやつ」と「ハンバーガーメニューを実装して」では、AIが返すコードの精度がまったく変わります。
以下の2つの指示を比べてみましょう。
| 指示のタイプ | 例文 | AIの返答の精度 |
|---|---|---|
| 曖昧な指示 | 「上にメニューを出して、クリックしたら項目が出るやつ」 | 解釈がブレる。追加質問が発生しやすい |
| 用語を使った指示 | 「ヘッダーにグローバルナビを設置して、各項目にドロップダウンメニューを実装して」 | 一発で意図が伝わる。手戻りが少ない |
用語を知っていると、AIとの「共通言語」が生まれます。その結果、指示文が短くなり、出力の品質が上がり、修正回数が減ります。
この記事では、Webアプリ・サービスを構成するUIコンポーネント(画面の部品) の名前を体系的に整理します。デザイナーとの会話でも、AIへの指示でも、そのまま使える語彙として身につけてください。
ページ構造系の部品は、すべてのWebページに共通する「骨格」です。まずここの名前を押さえると、AIへの指示の土台が固まります。
Webページは、決まったエリアの積み重ねで構成されています。以下の図が基本構造です。
ページ最上部の横長エリア。ロゴとナビゲーションを置く「顔」の部分です。
ほぼすべてのページで共通表示されます。AIへの指示では「ヘッダーに〇〇を配置して」と使います。スクロールしても画面上部に固定されるものは特に**スティッキーヘッダー(追従ヘッダー)**と呼びます。
| バリエーション | 説明 |
|---|---|
| スティッキーヘッダー | スクロールしても上部に固定される |
| 透過ヘッダー | ヒーローエリア上で背景が透明になる |
| ミニヘッダー | スクロール後に高さが縮む |
ページを開いた瞬間に目に入る最重要エリア。第一印象と訴求内容を決めます。

3つの呼び方が混在するので整理しておきましょう。
| 用語 | 正式名称 | 指す範囲 |
|---|---|---|
| MV | メインビジュアル | ヘッダー直下の画像・動画エリア |
| KV | キービジュアル | ブランドを象徴するメイン画像(MVとほぼ同義で使われる) |
| FV | ファーストビュー | スクロールせずに見える画面全体 |
| ヒーローエリア | Hero Area | FVのうち、特にMVを中心とした主役エリア |
AIへの指示例:「ヒーローエリアに全画面背景画像とキャッチコピーを配置して」
ヘッダーとフッターの間に挟まれた、ページの主役エリアです。ページの目的によって中身が大きく変わります。
コンテンツエリアは「何を見せるページか」によって構成が異なります。AIへの指示では「コンテンツエリアに〇〇を配置して」と使います。
| ページの種類 | コンテンツエリアの中身の例 |
|---|---|
| LP(ランディングページ) | ヒーロー・特徴紹介・料金・CTA・FAQ |
| ブログ・記事ページ | 本文テキスト・見出し・画像・関連記事 |
| 一覧ページ | カード・グリッド・フィルター・ページネーション |
| ダッシュボード | グラフ・テーブル・ウィジェット |
コンテンツが横に広がりすぎないよう、幅に上限を設ける枠のことです。画面が広いディスプレイでもコンテンツが中央に収まるように制御します。
AIへの指示例:「コンテナ幅を1200pxに設定して、左右に均等なパディングを入れて」
| 用語 | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| パディング(Padding) | 要素の内側の余白 | コンテナ内のテキストと端の間隔など |
| マージン(Margin) | 要素の外側の余白 | セクション間の上下の間隔など |
コンテンツエリアを縦に分割して並べる構造です。分割数によって呼び方が変わります。
ユーザーが「今どこにいるか」を示すナビゲーション。階層構造が深いサイトで必須です。
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SEOにも有効で、Googleの検索結果にそのまま表示されることがあります。AIへの指示では「パンくずリストをヘッダー下に設置して」と使います。
コンテンツエリアの左右に配置される補助メニュー。ブログや記事一覧でよく使われます。
ECサイトではフィルター機能をサイドバーに置くケースが多いです。
ページ最下部の横長エリア。補助リンク・会社情報・コピーライトを置きます。
ユーザーがページを最後まで読んだあとに目に入るエリアなので、問い合わせCTAや関連ページへの導線を置く場所としても機能します。
ナビゲーション系の部品は「ユーザーが今どこにいて、どこへ行けるか」を伝える役割を持ちます。種類と使い分けを知ることで、AIへの指示が格段に具体的になります。
ナビゲーション系の部品は大きく以下の4種類に整理できます。
サイト全体のページ構造を示すメインメニューです。ほぼすべてのページのヘッダーに共通表示されます。
| バリエーション | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| フラットナビ | 項目が横一列に並ぶシンプルな形 | ページ数が少ないサイト |
| ドロップダウンメニュー | 項目にホバー・クリックで下層リンクが展開 | 階層構造があるサイト |
| メガメニュー | ドロップダウンが大きく展開し、多数のリンクを表示 | ECサイト・大規模コーポレート |
AIへの指示例:「ヘッダーにグローバルナビを設置して、『サービス』項目にドロップダウンメニューを実装して」
三本線のアイコンをタップすると展開するメニューです。主にスマートフォン向けのナビゲーションとして使われます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ハンバーガーメニュー | 三本線アイコンのこと(トリガー) |
| ドロワー | タップ後にスライドインするパネル(中身) |
同じ階層にある複数のコンテンツを切り替えて表示するUI部品です。ページ遷移なしに情報を整理できます。
AIへの指示例:「料金ページに月払い・年払いを切り替えるタブUIを実装して」
入力・操作系の部品は、ユーザーがアプリに「意思を伝える」ための部品です。種類と使い分けを知ることで、フォームやUIの指示が一発で伝わるようになります。
入力・操作系は大きく3グループに整理できます。
ボタンはユーザーの「行動のトリガー」です。役割によって種類を使い分けることで、UIの優先順位が明確になります。
| 用語 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| プライマリボタン | 最も目立つメインのボタン | 「送信」「購入する」など主要アクション |
| セカンダリボタン | 控えめなサブのボタン | 「キャンセル」「戻る」など補助アクション |
| アイコンボタン | アイコンのみのボタン | 削除・編集・シェアなどコンパクトな操作 |
| FAB | 画面右下に浮かぶ丸いボタン | 新規作成など最重要アクション(モバイル向け) |
| ゴーストボタン | 背景透明・枠線のみのボタン | セカンダリアクション・ヒーローエリア |
ユーザーが文字を入力するための部品です。用途によって使い分けが決まります。
| 用語 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| テキストフィールド | 1行のテキスト入力欄 | 名前・メールアドレス・パスワードなど |
| テキストエリア | 複数行のテキスト入力欄 | 問い合わせ内容・コメントなど長文入力 |
| サーチバー | 検索専用の入力欄 | 虫眼鏡アイコン付きの検索フォーム |
AIへの指示例:「お問い合わせフォームにテキストフィールドを3つ(名前・メール・件名)とテキストエリアを1つ(本文)配置して」
ユーザーに「選ばせる」ための部品です。選択肢の数・選択数・操作感によって使い分けます。
| 用語 | 説明 | 選択数 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| チェックボックス | 四角いチェック欄 | 複数選択可 | 興味のあるカテゴリ・利用規約の同意 |
| ラジオボタン | 丸い選択欄 | 1つのみ | 性別・支払い方法など排他的な選択 |
| セレクトボックス | クリックで選択肢が展開するプルダウン | 1つのみ | 選択肢が多い場合(都道府県・カテゴリなど) |
| トグルスイッチ | ON/OFFを切り替えるスイッチ | ON/OFFの2択 | 通知設定・ダークモード切替など |
| スライダー | つまみをドラッグして値を指定 | 範囲・数値 | 価格帯・音量・評価など |
オーバーレイ・通知系の部品は、画面の上に重なって表示される部品です。似た名前が多く混同されやすいですが、「ユーザーの操作を止めるか否か」で使い分けが決まります。
まず全体像を整理します。
画面全体を覆い、ユーザーの操作を一時停止させるオーバーレイです。重要な確認・入力に使います。
| 用語 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| モーダル | 背景を暗転させて前面に表示するウィンドウ | ログインフォーム・画像拡大・重要な確認 |
| ダイアログ | モーダルの一種。YES/NOなど短い確認に特化 | 「削除しますか?」などの確認アクション |
| フルスクリーンモーダル | 画面全体を覆うモーダル | モバイルでの詳細入力・設定画面 |
AIへの指示例:「削除ボタンを押したら確認ダイアログを表示して、『キャンセル』と『削除する』の2つのボタンを置いて」
画面の端からスライドインするパネルです。操作を止めずにサブコンテンツを表示できます。
| 用語 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ドロワー | 左右の端からスライドインするパネル | ナビゲーションメニュー・フィルター設定 |
| ボトムシート | 画面下から引き上げるパネル | モバイルでの操作メニュー・詳細情報 |
特定の要素に紐づいて小さな情報を表示する部品です。ユーザーの操作を止めません。
| 用語 | 表示タイミング | 消えるタイミング | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| ツールチップ | ホバー時に自動表示 | ホバーを外すと自動消滅 | アイコンの説明・略語の補足 |
| ポップオーバー | クリックで表示 | 外側クリックで消える | 詳細情報・操作メニュー |
ユーザーの操作を止めずに、一時的にフィードバックを伝える通知部品です。
| 用語 | 表示位置 | 持続時間 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| トースト | 画面の端(右下・上中央など) | 数秒で自動消滅 | 「保存しました」「コピーしました」 |
| スナックバー | 画面下部 | 数秒で自動消滅(アクション付きも可) | 「削除しました」+「元に戻す」ボタン |
| バナー通知 | 画面上部に固定表示 | 手動で閉じるまで残る | エラー・重要なお知らせ |
コンテンツ表示系の部品は、情報をどう「見せるか」を決める部品です。選び方ひとつでユーザーの理解しやすさが大きく変わります。
情報をひとまとまりにして表示する「箱」です。画像・タイトル・テキスト・ボタンをセットにして並べるときに使います。
| 種類 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ベーシックカード | テキスト中心のシンプルなカード | ブログ記事一覧・お知らせ一覧 |
| メディアカード | 上部に画像・下部にテキストの構成 | 商品一覧・ポートフォリオ |
| リストカード | 横長でアイコン+テキストが横並び | 設定画面・ユーザー一覧 |
AIへの指示例:「商品一覧をメディアカードのグリッドで表示して、カードにはホバー時にエレベーションを強くするアニメーションをつけて」
情報を縦に並べて表示する最もシンプルな部品です。カードより情報密度が高く、スキャンしやすいのが特徴です。
| 種類 | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| シンプルリスト | テキストのみの縦並び | メニュー項目・設定一覧 |
| アイコンリスト | 左にアイコン+テキスト | 機能説明・特徴一覧 |
| アバターリスト | 左に丸い画像+テキスト | ユーザー一覧・チャット履歴 |
| ディバイダー付きリスト | 項目間に区切り線が入る | 設定画面・ファイル一覧 |
複数のカードや画像を整列させてタイル状に並べるレイアウトです。
| 種類 | 説明 | サンプル画像 |
|---|---|---|
| グリッドレイアウト | 縦横均等に整列 | ![]() |
| メイソンリーレイアウト | 高さが不揃いなカードを詰めて配置 | ![]() |
複数のコンテンツを横にスライドして切り替える部品です。限られたスペースに多くの情報を収められます。
| バリエーション | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| オートプレイ | 自動でスライドが切り替わる | ヒーローエリアのバナー |
| 手動スライド | 矢印・スワイプで切り替える | 商品画像・事例紹介 |
| マルチアイテム | 複数カードを横スクロール | 関連商品・おすすめ記事 |
クリックで内容を展開・折りたたみできる部品です。長いコンテンツをコンパクトに収めたいときに使います。
| バリエーション | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| シングル展開 | 1つだけ開き、他は自動で閉じる | FAQ・用語集 |
| マルチ展開 | 複数同時に開ける | 設定画面・フィルター |
AIへの指示例:「FAQセクションをアコーディオンで実装して、1つ開いたら他は自動で閉じるシングル展開にして」
行と列で構造化されたデータを表示する部品です。比較・一覧・集計に最適です。
| バリエーション | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ベーシックテーブル | シンプルな行・列の表 | 仕様比較・料金表 |
| ソート付きテーブル | 列ヘッダーをクリックで並び替え | データ管理画面 |
| フィルター付きテーブル | 条件で行を絞り込める | 管理画面・レポート |
| ページネーション付き | 大量データを複数ページに分割 | ユーザー一覧・注文履歴 |